与論島で飲むお酒と、与論島の風習

与論島っていいところです

2016年8月9日から、3泊4日で与論島に遊びに行きました。
息子と娘と僕の3人旅行です。

ここでは、与論島のお酒について、僕が旅行を通じてわかったことを紹介したいと思います。

与論島というところ

与論島は、1周が21キロメートルほどの小さな島です。

与論島って聞くと、沖縄県のイメージがある人が多いかもしれませんが、鹿児島県の最南端の島です。

鹿児島県の最南端のため、沖縄県にめちゃくちゃ近い島なのです。(与論島から、海の向こうの沖縄県が見えます。)

与論島の紹介では、鹿児島と沖縄の文化が混在する島です、とありました。

確かに、沖縄民族芸能のエイサーがもととなっている与論島エイサーがあったり、料理も奄美料理よりは、沖縄料理に似ているということでした。鹿児島でありながら、沖縄文化の影響を大きく受けて発展してきた島といえそうです。

あと、サトウキビ畑もたくさんありましたね

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与論島で飲むビール

与論島では、オリオンビールが売っていました。沖縄が近いということで、沖縄から船も飛行機も出ていますから、沖縄のビールがあっても不思議ではありません。

居酒屋さんにも、オリオン生ビールが置いてあったので、旅行に来て、いつもと違ったビールで乾杯をしたい人は、オリオンビールを楽しむといいでしょう。

有泉と与論のお酒の飲み方

与論島には、与論独特のお酒の飲み方があります。

これは、僕が与論の宿に着いた時に、女将さんが教えてくれました。ここでは、与論のお酒や飲み方について、見ていきましょう。

島で唯一の蔵元、有村酒造

与論島では、島で唯一の蔵元があります。有泉(ゆうせん)という黒糖焼酎を醸造している有村酒造というところです。

昔は酒屋が島にはなく、個人で造り始めて、昭和22年に、有村酒造として、島ではじめての蔵元ができたとのことです。

「有泉」

有は、有村酒造の有。泉は、湧き水のことだそうです。

通販ショップの販売文句もを見ると、惹かれますねぇ。

さとうきびからできる黒糖を原料に、珊瑚礁からでる地下水で仕込み、黒糖のほのかな上品な香りと甘みとスッキリしたのど越しが特徴です。

島の人は酒をよく飲む。そして回し飲みでおもてなし

与論島の人が飲むのは、やはり有泉なのだそうです。

そして、僕らが、宿泊先の女将さんから言われたのは、
「夜に飲みに行ったら、島の人はよく飲むから気をつけてくださいね。島の人は、そとから来た人をもてなして、お店でも一緒になって飲むことになるのが多いです。だから、もう飲めないって時には、しっかりと断ってくださいね。」

僕はこれを聞いた時、「なんだ!この素晴らしい島は!」と思いました。酒好きの僕は、何でもガンガン飲めるし、みんなでワイワイするのも好きなので、この島が一気に好きになりました。(今回の旅は、子供2人と僕だけの3人旅なので、飲み過ぎるわけにもいかなかったですが。)

女将さんは、続けてこんなことも教えてくれました。

「この島には、ヨロンケンポウっていうのがあって、それは、島の焼酎を注いでは、飲んで、次の人に回して、注いでは飲んで、次の人に回して、をずっと繰り返していくんです。」

僕は、ヨロンケンポウって、与論の憲法なのか???酒は回し飲みをすべし!的な???

と思いながら、話を聞いていたのですが、後で調べたら、「与論献奉」と書くとわかりました。

女将さんの話によると、その昔、薩摩から偉い人が来られた時に、おもてなしをするのに、毒が入っていないことを証明するために、まわし飲みをしてから、杯を渡したのが与論献奉の始まりだそうです。

なるほど、昔の名残りが今なお残っていて、それが文化になっているんですね。

wikipediaに詳しい与論献奉が書かれていましたので、一部引用しておきましょう。

与論献奉(よろんけんぽう)は、与論島への客人をもてなすための儀式的な飲酒方法。その歴史は1561年に始まるとされるが、現在は主人から順に、客人全員に対して1杯ずつ酒を献上し、口上を述べてから酒を飲み干してから杯を返し、周囲の者は静かに拝聴するものとなっている。

具体的には、最初に、施行者(ホスト)が大きな朱塗りの杯に、主賓に見合った量の焼酎(基本的に島内で作られている奄美黒糖焼酎有泉のアルコール度数20°のものが選ばれる)を入れて、自己紹介と歓迎の気持ちを伝える口上(「ありがとう」は与論方言で「とうとがなし」と言う)を述べてから飲み干す。飲み終わると、杯をひっくり返して残っていない事を見せ、飲み干した杯に数滴残った焼酎は手のひらにとって自分の頭につけ、神(髪)に返す。次に、施行者は、公平に同量の焼酎を杯に注ぎ、主賓に直接渡し、主賓は自己紹介や感謝の口上を述べてから受杯して飲み干し、同じように全部飲み干したことを示し、残った数滴を神に返してから直接施行者に杯を返す。この間、客は受け取った杯を手から離して置いてはいけない。杯が施行者に戻ると、同量の焼酎を注いで次の客に対して手渡し、客は口上を述べて受杯し、飲み干し、返杯する。これを人数分繰り返して、全員が1杯ずつ飲み終わると、ご苦労杯と呼ばれる1杯を飲み干して、献奉の完了を告げる口上を言う。

これで終わりであるが、場合によっては、他の者が施行者の名乗りを上げて、献奉が1巡繰り返されてゆく場合もある。

読めば読むほど、酒好きにはたまらない文化だというのがよくわかりますね(笑

有泉25度

女将さんは、他にも色々と教えてくれました。

今は、アルコール度数が25度と20度の有泉あって、島の人は、20度の有泉を飲むようになった。けれど、昔は25度の有泉しか作っていなかったから、島の人は深夜遅くまで飲んで、帰り道の途中で寝てる人が多かった。

そのまま車に轢かれて、亡くなった人もいる、といいます。

いや、すげー島です。

有泉と島有泉

ちなみに、「有泉」と同じラベルで、「島有泉」というものもあります。

実は、これ、『有泉』がすでにどこかで商標登録されていたらしく、使用禁止の通達がきたとのこと。それで、名称を『島有泉』にしたんだそうです。

なので、有泉も島有泉も全く同じものだそうです。

まとめ

いかがだったでしょうか。僕が与論島に行って、初めて知った与論のお酒の飲み方。お酒好きなら、ぜひ与論献奉を体験してみたいですよね(笑

お酒以外にも、綺麗な景色もあるし、のんびりすごせるいいところです。

3月にはヨロンマラソンも開催しています。島1周が約21キロなんで、ハーフなら島1周、フルマラソンなら島2周だそうです。

酒好きも、のんびり過ごしたい人も、ランナーも、一度訪れてみてはどうでしょうか。